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2009年4月25日 (土)

何かがここで終わっていって -Merkmalツアー追加公演-

金曜日、SalyuのMerkmalツアーファイナルに行ってきた。
2月の武道館から2ヶ月以上が経過しており、その間に9カ所で10公演が行われた。
各公演後のmixiなどの書き込みを見ると、概ね好評のうちにツアーは進行してきたようだ。
初日の武道館では私自身にピンと来るところがなかっただけに、今回のC.Cレモンホールは期待するところが大であった。

もともとMerkmalツアーのコンセプトである「デビュー十周年の総まとめ」というのに多少不自然な感じを受けていたので、映像や照明を駆使した演出には共感するところが少なかった。
ひょっとしたら初めてSalyuを聴く人のためのコンサートなんじゃないかと思わせるほどに、背景に映し出される説明調の文字がちょっと鬱陶しい。
これは初日の武道館で感じたことだが、ファイナルでも全く同じ演出であったから、またかという感じ。

さて、肝心の演奏・歌はどうであったかというと、Salyuの状態は武道館のときよりもずうっと良かった。
今回は女性コーラスがついているのだが、武道館ではこの人の声に助けられたと言ってもいいくらい。
あの会場の貧相な音響効果のせいもあるのだろうが、Salyuの声があんなに広がらないのは初めての体験だったので軽くショックを受けたものだ。
その点、今回はしっかりとした発声でひと安心、でも「to U」の最後はまたオクターブ低いヴァージョンだった。

今回の座席は前から9列目の右端で、大ファンのあらきゆうこさんが全然見られなかったのが非常に残念。
そのあらきさんはいつもながらにエキサイティングなドラムを叩いてくれたので、イントロが圧巻の「Tower」やアンコールの「トビラ」などの楽曲が生命を持った。
さきのコーラスの女性はもとより、他のバックの人たちもそつない演奏で良かったんじゃないかと思うけど、全曲にチェロの人が参加するのはどうなんだろうか。
確かにアコースティックな楽曲では素晴らしい効果を発揮してくれる場合もあるが、アップテンポのメタリックな楽曲だと、チェロのパートがあるために無茶ができない部分があるように感じたことも確か。

同じC.Cレモンホールで一昨年に聴いたときは今回よりも3人少ないシンプルなバックであったのに、こちらに伝わるものはずっと大きかった。
いろんなケースがあるので、一概には言えないけれども、少ない人数での演奏ではミュージシャンそれぞれが100%かそれ以上のものを出そうとして、結果として多少の荒っぽさがあっても発揮するパワーは大きいことがある。
それはSalyuが単独で歌うのとコーラスを付ける場合との差でもある。
今回はあまりにもキチンとしたステージを見せられたわけで、それはこのツアーのコンセプトであったのだろうが、個人的にはとても残念。
ライブにPVのクオリティを求めているわけじゃないから。

アンコール後に小林武史さんが登場し、彼の伴奏でSalyuが歌った「Dialogue」はとても良かった。
素晴らしい資質を持っているんだから余計な演出は要らない。
シンプルに歌えばSalyuは良いのだ。
次回は真のニューアルバムをひっさげて、ダイレクトにこちらに伝わるライブを聞かせてくれることを信じている。

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