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2008年4月18日 (金)

FOOT MARK vol.2

菜種梅雨とでもいうのだろうか。
4月に入ってからほんとうに雨の日が多い。
バタバタと仕事を片付けて、脚を引きずりつつ渋谷に向かった。

FOOT MARKも今回で3回目となるそうだ。
前回(昨年12月)に引き続き、今回もSalyuが出演するというのでローソンチケットで先行予約を取っていた。
まあ仕事の後で駆けつけるから、早い番号を取っていたって仕方がないのだが。
案の定、会場に着いた頃にはすでに大勢の観客が入場していて、いちばん後ろのドリンク売り場あたりでのスタンディングとなった。
傘を杖がわりにして少しでも脚に負担をかけないようにしながら待機。

ほぼ定刻にスタート。
GAKU-MCが登場してアコギでFOOT MARKのオープニング・テーマ?を始める。
前回聞いたときもユルい曲だなと感じたのだが、妙に耳に残る。
そしてバックバンド「タイトキックス」が登場して準備完了!
最初に紹介されたのは日野内エミでGAKU-MCとのデュオで「Summer Time Love」を歌った。
彼女はそのあと2曲を披露したが、ソウルバラード調の「愛だけが」はしっとりとした良い曲だった。
キャッチーな容姿と高音域のきれいな歌声が印象的だった。

続いて登場したのは日華という男性。
小柄で見た目は昔の若人あきらとよゐこの濱口をミックスしたような感じだが、歌を聞いてスケールの大きさに驚かされた。
あとでプロフィールを見たら香港と日本のハーフだそうだ。
シングルデビューとなる「No.1」は英語・広東語・日本語のラップをフィーチャーしたスピード感ある曲だ。
タイトキックスの演奏も冴え渡り、会場の空気はいっぺんにヒートアップした感じになった。

その日華の紹介で登場したのはMiss Monday。
小柄な身体から想像できないようなパワフルな歌声と貫禄あるステージングが会場を盛り上げる。
外の雨を忘れさせるような演奏と歌で渋谷が初夏になったかのようだった。
彼女はすでに5枚のアルバムをリリースしているそうで、実力派の女性ラッパーだということはあとで知ったのだ。
勉強不足だな。

次に登場したのは椎名純平でご存じ椎名林檎の実兄だ。
スタイリッシュなスーツで大人を感じさせるステージ。
タイトキックスの演奏は驚くほど柔軟で、キーボード2台が威力を発揮しまくりだ。
会場の視線がステージに引き寄せられていくのが後ろで見ていても良く分かる。
格好いい歌を数曲歌ってからステージ上に呼ばれたのはMellow Yellowで、椎名純平とのコラボは強力なものだった。
そのままMellow Yellowが残ってパワフルなラップを聴かせた。
まさに会場はHip Hopパーティ状態となった。
彼等の歌をサポートする演奏も素晴らしくて、観客の盛り上がりもすごかった。

そしてとうとうSalyuが登場。
シンプルな服装で現れたSalyuはびっくりするくらいスリムになっていた。
なんだか大人っぽくなったようだ。
はにかみながら歌い出した最初の曲は「蒼氓」。
山下達郎のカバーを演るなんて驚いた。
腰を下ろして静かに歌うSalyuには力みもなくて、楽曲の詩情をこわさないように大切に扱っているようにも思われた。
次の「name」もアルバムに比してライトな感じに歌われた。
それでも波にキラキラした砂を振り掛けるような歌声は確かな存在感が感じられて、彼女がSpecialなことを改めて思わされた。
静かなイントロから始まった3曲目はJoni Mitchellの「River」のカバー。
以前にこのブログで絶賛したこともある名曲が生で聴けたわけで、雨の中を来た甲斐があったなあ。
この曲をバックで演奏するには少し編成が大きすぎるのかもしれないなどと思ったり。
今回のSalyuは静かな曲を続けたので、ステージの前方の観客は堪能できたことだろう。
でも先ほどまでのHip Hopで盛り上がった後方の観客は静かに耳を傾ける者ばかりではなかったようで、耳障りな話し声や笑い声が聞こえたりした。
なのでこちらも必死で歌声を耳で追うような聴き方になってしまったのが少し残念。
曲の途中で左後方から聞こえた笑い声にはキレそうになったけど・・
4曲目、最後にSalyuが選んだのは「to U」だった。
伴奏はピアノ1台のみというシンプルなもので、アルバム「TERMINAL」のヴァージョンに近いものだった。
歌詞の1番を歌い終える頃にはざわつき気味の会場が全くの無音になっていた。
私の左前に立っていた女性が涙を流しているのを見た。
この曲は周知の通り強力なメッセージソングだが、声高に訴えるものではなく、静かな祈りのような曲調である。
Salyuの歌声は会場全体を包み込んで、そのメッセージは普遍的な広がりを見せた。
おそらくは会場の誰もがあまりに理想とかけ離れた現実を思い、少しでも何とかしなくてはという気持ちを持ったことだろう。
静かに歌い終えると彼女は去っていった。
会場には長い長い拍手が響いた。
そして、みんながささやかな勇気をもらった。

Gr

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