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2007年12月 3日 (月)

ありのままに-Salyuの新しいシングル

先月の末に届いたSalyuのシングル『iris ~しあわせの箱~』をようやく聴いてみた。
タイトル曲の「iris ~しあわせの箱~」は前にも書いたが任天堂DSソフト『レイトン教授と悪魔の箱』の主題歌である。
作詞はSalyu自身が手がけ、作曲は中島美嘉の「雪の華」やRUIの「月のしずく」などの松本良喜が受け持っている。

前作のシングル「LIBERTY」ではドラマティックな歌唱を聴かせてくれたSalyuであるが、今回はハッとさせるほど素直な声に心打たれる。
「プラットホーム」でもそうだったが、彼女の歌声が流れた瞬間に暖かい空間が耳に広がっていく。
新曲ではその空気が大きく乱されることは決してなく、ひたすらに穏やかな世界が歌われるのだ。
もしこの曲がSalyu以外の歌手に歌われたとしたら、この暖かさは醸し出されることがないだろう。
ピアノ主体のアコースティックな演奏も素敵な佳曲。

今回、カップリングされている2曲がまた興味深い。

「WHEREABOUTS ~for Anthony~」はゲーム内の重要なキャラクターであるアンソニーに捧げられた歌。
作詞はSalyu、作曲は前作「LIBERTY」と同じく国府達矢である。
アコースティック・ギターを主体とする穏やかな曲調はSalyuのしっかりとした歌声に導かれて、サビでは抑え気味にクライマックスを迎える。
曲の前半は小舟に揺られているような感じであり、アンソニーの捉えにくい存在感を象徴するかのようである。
「iris ~しあわせの箱~」「WHEREABOUTS ~for Anthony~」はともにゲームの世界観とシンクロするような楽曲になっているのに対して、3曲目に収録されている「River」はJoni Mitchellの曲をカバーしたものである。

以前、渋谷DUOでのライブでも同じJoni Mitchellの「Blue」をカバーしたことがあり、その素晴らしさに圧倒されたことを書いたことがあるが、今回収録の「River」も期待を裏切らない出来である。
いや、こう書くのもどうかと思うが、今回のシングルはこの曲を聴くために買っても惜しくないと思うくらいだ。
この明るくて淋しい微妙なニュアンスの曲がSalyuの繊細な歌唱によって歌われているのを聴くと、4分という時間がほんの一瞬のように感じられる。
もっと永遠に続いて欲しいという思いを振り切るように突然曲は終わりを迎えるのだ。
シンプルだが歌声との絶妙なバランスを保って演奏されるバックも特筆もので、こうなったら是非ともSalyuにはJoni Mitchellのカバーアルバムを出してもらわないとならないな。

Jm

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