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2007年10月24日 (水)

Dadada ism

Yapoosの『Dadada ism』について前に書いたときには『ダイヤルYを廻せ!』の完成度の高さに比べたために若干低い評価をしてしまった。
アルバム収録曲中「NOT DEAD LUNA」が傑作であるという気持ちは今でも変わりないが、それに続く2曲が大変な作品であることを今さらながらに気づかされた。
自分の感性の鈍さを露呈するようなものであるが・・

「VIP〜ロシアよりYをこめて〜」は「NOT DEAD LUNA」と同じく中原信雄作曲で歌詞は戸川純である。

崩壊と解体に the 3rd-war the 4th-war

第5氷河期第6 生き残る 残ってみせる

主な先進諸国の バッシングなど序の口

放射能汚染越え 自然淘汰も越えて守る

007を彷彿とさせるスリリングなイントロから始まり、戸川純の低いドスのきいた歌唱が緊張感を高める。
歌詞はこの後ロシア語も交えて「生き残り」をかけた男女の強い意志が歌われる。
途中、戸川純ならではの格好いい巻き舌も聞かれ、「生き残ってあなた のさばってあなた」という強烈な叫びで締めくくられる。
デカダンスな雰囲気をプンプン漂わせながらも、奇妙な高揚感に包まれるすごい歌だ。

そして続くのが「コンドルが飛んでくる」。
作曲は平沢進で歌詞は戸川純である。

無謀すぎる賭だぞと とめる親兄弟

ありがとうと振り切って 走って行った走った

丘を越え 谷を渡り

沼につかり とにもかくにも かの場所へ

目かくしし全速力で 砂漠だの荒野を

生まれたままの姿で 走って行った走った

今どこに どの方角へ

朝か夜かも わからないままかの場所へ

いやな声 嬉しい声

罵声賛辞 浴びては走るひた走る

中南米の民謡のような旋律に乗って、前の曲とは別人のように童女のような声で歌われる。
歌詞はまるで「走れメロス」のようなイメージだが、走り続けた主人公はやがて大きな翼を持った鳥になるのだ。
短い曲だが聞き終わったあとに残るのは強烈な印象だ。
サラリと歌っているように聞こえる戸川純の表現力豊かな歌唱にも感嘆するしかない。

Dadada

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