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2007年4月18日 (水)

from mouth to mouth

「TERMINAL TOUR」が終わってそれほど経たない3月はじめに、Salyuの次回ライブがあることを知った。
それは渋谷のDUOで「from mouth to mouth」と題し、アーティスト同士が一夜限りのデュオを組むというものであった。
Salyuが組むのは風味堂の渡和久ということは分かったが、どんな内容になるものかさっぱり掴めないままに、チケットのプレリザーブを申し込んだのであった。
そして、数日後にプレリザーブ当選のメールが来た。

仕事を15分だけ早く切り上げて渋谷に向かった。
外は激しい雨が降り気温も低かったが、すでに開場期間は過ぎていたし、開演も迫っていたので早足でどんどん歩いた。
道玄坂を登り、DUOの前に到着したのはちょうど午後7時であった。
そのまま中に入るとすでにオープニング・アクトの女性2人組Dewの演奏が始まっていた。
会場は大きな柱が何本か立っていて、それがステージをかなり見づらいものにしている。
横長のステージだが、左の方に位置すると右側が、右に移動すると左側が死角になるので、折角のデュオだがどちらかひとりしか見ることができない。
予想通りのオールスタンディングであったことがある意味ラッキーではあった。
(前列には若干座席もあったようだけど)

Dewが数曲でステージを終えて、次のセッティングをしている間に長髪のギタリストがアコギを持って登場し、ステージ右端で演奏をはじめた。
これは実に面白かった。
ギターの奏法もさることながら、パーカッションのように叩いたり、ともかく異色のギタリストであった。
名前は大樹というらしい。(ここを見るべし)

そしてエレクトリックギュインズの前田栄達とトルネード竜巻の名嘉真折子のデュオが始まった。(しかしどちらもスゴイバンド名だな)
素直で聞きやすい歌を数曲。
次のセッティングの間に出てきたのは今沢かげろうというベーシスト。
6弦のベースとエフェクターにより、ベース一本で驚異の演奏が繰り広げられた。
これまた実に面白いのでここを見てもらいたい。

次のステージはさかいゆうとASIA SunRiseのデュオである。
さかいゆうのきれいな高音と対照的なASIA SunRiseのファンキーな歌が面白く、観客も喜んでいたようである。
ところで会場内の温度は異常に高く、外から上着を羽織ってきた観客はみな暑がっていた。
私も短めの合羽みたいな上着を着ていたので暑かったのだが、脱いで持っていてもジャマになるから前のファスナーを全開にしただけであった。
当然汗が出るのでハンカチ王子状態であったが・・

幕間にまた大樹が登場して場をつなぐ。
喋っているのを聞くと、演奏とはずいぶん違うキャラのようである。
そしてChocolat & Akitoの夫婦デュオが登場した。
サポートギタリストに清水ひろたかを加えて、リズムボックスをバックに演奏。
メロディアスで澄み切ったハーモニーの楽曲は新鮮な印象を与える。
心なしか会場の空気が爽やかな感じに変わったような気がした。
この二人の歌が終わると、再び今沢かげろうのベースによる演奏があり、いよいよライブもラストに近づいたわけだ。

照明がブルーっぽく変わり、Salyuと渡和久、サポートのミュージシャン二人(オトナモードのメンバー)の計4人がステージに登場し、会場からは大きな拍手が上がった。
簡単な紹介のあと1曲目ははっぴいえんどの「風をあつめて」
サラッとした歌唱で楽しそうな演奏を聴かせてくれたが、歌い出しの声からして今までの出演者とは全然違っていた。
貫禄といってはなんだけど、本当に力の差を見せつける感じであった。
続いてキャロル・キングの「You've Got A Friend」
渡和久とのデュオが生きた歌唱で、Salyuの英語の歌の上手さが際だっていた。
ここでSalyuのMCがあり、次の曲は自分がSalyuとしてデビュー前にライブで歌ったりしていたと言ってジョニ・ミッチェルの「Blue」をソロで、これは凄いパフォーマンスであった。
会場の数百人はこの歌のあいだSalyuの声に包まれたまま渋谷の街のはるか上空を浮遊させられたように感じたことだろう。
この歌が聴けただけでもきょうのライブに来た甲斐があったというものだ。
そしてまた、デュオによるミニー・リパートンの名曲「Lovin’ You」
当然のようにアンコールがあり、風味堂の「ゆらゆら」をデュオで歌った。
曲中に出てくる歌詞「ありがとう」が心に響く。

午後7時から始まったライブが終了したのは午後10時半過ぎであった。
盛りだくさんの内容で楽しいライブであったが、最後にとっておきの歌が聴けたことが何と言っても嬉しかった。
現在、次作を制作中のSalyuだが、今年これからあるだろうライブステージも必ず聞きに行かなければと決意を新たにした。
そしてもっともっと多くの人がSalyuの生のステージを体験する必要があるって強く思った夜であった。
(文中敬称略)

Fmtm

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