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2006年5月21日 (日)

墜ちた鳥のバラード

Okabayashi手元に一枚のドーナツ盤がある。
岡林信康の『墜ちた鳥のバラード』(カナダ録音盤)である。
B面は『いくいくお花ちゃん』であるがこちらは国内の録音である。

『墜ちた鳥のバラード』のクレジットを見ると、1971年9月28/30日、カナダ・モントリオールのカヌサレコードスタジオでの録音となっている。
唄:岡林信康、アコースティックギター:Dougie Treever、エレクトリックギター:Rouald、ピアノ:Gerry Devilliers、オルガン:Tony Roman、ベース:Serge Bloyin、ドラムス:Marcel Huot、ミクサー:Tony Roman、エンジニア:Hubert Lesker,Jean Guy Milo

アルバム『俺らいちぬけた』が1971年8月のリリースであるから、この録音はその後行われたことになる。
このシングルリリースされた『墜ちた鳥のバラード』は、アルバムバージョンと違ってロック色が強く、奥行きのある音作りがされている。
岡林の歌も前面に押し出たものではなく、シャウトも抑え気味であるが、静かな炎のような熱気が伝わってくる。
実は、私はアルバムより先にこのシングルを聴いてしまっていたので、『俺らいちぬけた』の同曲を聴いたときに腰砕けとなってしまった。
その後、この録音はどのアルバムに収録されることもなく、当然のことながらCD化されることもなかった。
『墜ちた鳥のバラード』には他に『狂い咲き』のライブに収録されたものがあるが、ヘナヘナした演奏で聞くに堪えないものである。

どういう経緯でこの録音がなされたのか、同じメンバーで他の曲は録音されなかったのか等の詳細はわからない。
しかし、この演奏・歌が素晴らしいものであることは事実であり、傷だらけのドーナツ盤ではあるが、大切なコレクションである。

B面の『いくいくお花ちゃん』の演奏はアルバムと同じものであるが、こちらも素晴らしい。
1971年6月2/5/9日、ビクタースタジオでの録音。
唄:岡林信康、ピアノ:柳田ヒロ、ドラム:戸叶京助、ベース・エレクトリックギター:高中正義、アコースティックギター:鈴木慶一・和田博巳、コーラス:安田南・宇佐美じゅんこ・吉見佑子、ミクサー:梅津達男、ディレクター:田川律・柳田ヒロ・岡林信康

この豪華な顔ぶれをみて、あらためて岡林信康の存在の大きさを思い知るのである。
シングル盤ではコーラスが強調された感じで、ファンキーな曲に仕上がっている。高中正義のエレクトリックギターも格好良いが、柳田ヒロの素晴らしいピアノにまいってしまう。
エンヤトットも否定しないけど、こういう曲はもうやらないのかな、岡林。

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