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2006年1月27日 (金)

セレナーデ

serenade世間ではピンク・レディーが圧倒的な支持を得ていた1978年に、岡林信康がリリースしたアルバムが『セレナーデ』である。
ジャケット写真は妙に格好を付けたポーズでタバコを燻らす岡林のショット(煙でむせているようにも見えるが)。

このアルバムは発表当時ひどい評価をされていた。
とりあえず収録曲を列挙してみると
side A
1.ベイビー・ワン・モア・チャンス
2.メイキャップお嬢さん
3.淋しき街角
4.ミッドナイト・トレイン
5.オリビアに
side B
1.新説SOS
2.スーパー・トンデル・レディー
3.ミッドナイト・トレイン TAKE2
4.セクシー・ナイト・フィーバー
5.セレナーデ

当時の歌謡曲を茶化したようなタイトルは正直「何?」という気がした。
「新説SOS」などは歌詞もパロディである。

狼なんかじゃありません 男は悲しい生き物よ
騙したつもりが騙されて 摑んだつもりが檻の中
おいしい話は疑って 納得いくまでジックリと
このひとだけは大丈夫 そんな気持がああ甘い
ダメ!ダメ!ダメダメよ!
SOS SOS ほらほらどこかで呼んでいる
今日もまた誰か 世間の晒し者.......

(・ω・)"

参加ミュージシャンを見て驚いた。
ビックリの豪華メンバーである。
key.羽田健太郎・大原繁仁・栗林稔
bass.後藤次利・小原礼・武部秀明
drums.林立夫・森谷順・島村英二
e-guitar.芳野藤丸
a-guitar.吉川忠英・笛吹利明
per.穴井忠臣
horn.羽鳥幸次・数原晋・新井英治・村岡建・ジェイク・H・コンセプション
cho.タイムファイブ・ミンツ・梅垣達志・尾形道子・槇みちる
ohayashi.堅田社中
strings.多グループ
こんなぐあいである。すごいでしょ。

サウンドは洗練されていてもはや歌謡曲アレンジに近いものがある。
既存の岡林ファンが嘆いたこともわからないでもないけど。
パロディっぽい曲はともかく、岡林の最良の曲もこのアルバムには収録されている。
side A-3の「淋しき街角」はその最たるものである。

雨に打たれ うなだれて 泣きたいような朝
立っているのが 不思議さ
おれはいまも ひとりだぜ

失くして初めて 知った きみにしがみついて
おれはやっと 歩いてた 
今ではもう 遅すぎる

芳野藤丸の鋭角的なギターが印象的なこの曲の恰好良さは岡林の全作品中でも最高である。
そのころ山城新伍が司会をしていた深夜番組にセイルボートをバックに従えた岡林が出演し生演奏を聴かせてくれたことがあって、その時はギターではなくフィドルがリフを奏していた。
その姿はディランのローリング・サンダーレビューを彷彿とさせるものであった。
現在のエンヤトット・ヴァージョンの「淋しき街角」も悪くはないが、この曲の都会的な感覚は少々失われてしまったように思われる。

またside A-4, side B-3で異なったヴァージョンが聴かれる「ミッドナイト・トレイン」はミディアムなテンポの素晴らしい歌である。
side A-5「オリビアに」はリリカルな秀作で歌詞が素晴らしい

淋しいくせに なぜ隠す 会いにくれば いいさ
いつも電話で強がって きみはやってこない
そうさきみはうまくやったさ いまじゃ丘の上に
でもそこは風が強いだろう
おれは此処にいるさ

アルバムの中に並ぶ 幼い顔がある
遠い日のあの微笑みを きみは置き去りにして
追われる者のように今日も 走り続けるけれど
ふり向けばすぐに見えるはず
おれは此処にいるさ.....

復刻されないのかな(・ω・)ξ

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コメント

>miyaさん
はい、そのようです。
昨年末の同窓会のときに、中学2年か3年で岡山より転入してきた同級生が「三木谷は、オレがいじめてやめさせたんや」、と言ってまして、三木谷氏がいたことを知ったんですよ。
その真相は、だれも逆らえなかった伝説の学園長の英語の授業で「先生、その発音おかしいです」といってボコボコにされた三木谷氏をそのことで、さらにせめたという体制側についたいじめだったということで驚きました。
三木谷氏のほうが正しいよ。やめて正解。
というか、ほんとにそんなことがあったのかもあやしい、ひょっとしたら、あほらしい学校やと思ってやめたんかもしれません。
でもその学園長がホントに元気だったころのほうが、生徒も元気だったとも聞いています。
僕らからはじまり、3,4年が元気度、自主性、学力も一番レベル低かったんじゃないかと思っています。不肖氏、オウムの件も時代的に納得いきます。
ていうか、miyaさんが、岡○にいたことが驚きです。縁ですね。
ちなみに、一個留年してきた同級生は今、スタ○オヴォイ○の編集局長で、ショーケンの号は売れんかったと言っている腹立つやつです。
売れ残ってたら、よこせっちゅうの。
一番売れたのはエヴァンゲリオンの号だそうです。いやはや。
この学校の件については、最近自分なりに考えがまとまってきましたので、直接お会いする機会があったときにまたお話できればと思います(聞きたくもないかな)。
失礼いたしました。

投稿: やまもと | 2006年1月30日 (月) 01時59分

横レス失礼いたします。
>やまもと様
岡山の姉妹校は、もしや私の母校です。
伝説の恐怖の学園長が亡くなった次の年に中学に入学いたしました。
三木谷さんは恐らく3つ上の先輩です(卒業はしなかったと伺ってます)。

投稿: miya | 2006年1月28日 (土) 20時41分

レコード見つけたら買ってみます。
柳田ヒロファンなので、俺らいちぬけた、と狂い咲きだけ持ってます。結構好きなんです。
高校の修学旅行の夜、全員で学園長にその場で歌を覚えさせられ合唱したんですが、そのとき「友よ」も歌いました。当時なんの歌かも知りませんでしたが、この年になって知りました。まさかあの恐怖の学園長が岡林ソングを僕らに歌わせるとは。
その学校は、オウムの幹部大臣を3人(後輩です)、その他信者30人以上、不肖宮嶋(僕の写真部の3年上の先輩です)が卒業、最近知ったんですが、岡山の姉妹校には、楽天三木谷(同学年)もいたという、何も考えない信者人間と、自分の道のみ行く人間を生み出すコミューンのようなところでした。
ぼくはただの落ちこぼれ。

さっき、パ~ッと読んだとき、「スーパー・トンデル・レディー」を「スーパー・トレンディ・レディー」と読んでしまって、へ~、70年代にもトレンディーって言う言葉使ってたのか、と不思議に思いましたが、トンデルなら、納得!
時代ですねえ。

投稿: やまもと | 2006年1月27日 (金) 22時03分

鶴光がカバーしてますね。
同じ年のリリースだったと思います(1978年)
「スーパー・トンデル・レディー」も負けず劣らずおバカな曲ですよ。
(・ω・)!

投稿: Reザジ | 2006年1月27日 (金) 17時36分

ええ!
新説SOSって鶴光も歌ってませんでした?
はすかしい、はずかしい中学生時代の、記憶ですが。

投稿: やまもと | 2006年1月27日 (金) 13時55分

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