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2005年12月12日 (月)

Heart of Stone

Stoneビートルズとストーンズ、どちらが好きと聞かれれば、ためらうことなくストーンズと答えていた。
多分、今でも。

洋楽を聴き始めたころ、周囲の環境は圧倒的にビートルズ派が占めていた。
だが、当時(1969年)すでにビートルズはほぼ活動に終止符を打とうとしていたし、そのころはまだ私の中では単なる知識に過ぎなかったディランも、モーターサイクル事故のあとで休止状態だった。
一方、ストーンズはこの年に彼らの最高傑作アルバム『Let It Bleed』を発表している。
前にも書いたが、大阪の従兄弟が大のストーンズ・フリークで、彼がとにかく薦めたのがこのアルバムであった。
アルバム1曲目の"Gimme Shelter"のスリリングなイントロから、ラストのロンドン合唱団をバックに感動的な盛り上がりを見せる"You Can't Always Get What You Want"まで一気に聞かせ、聞き終わったあとの火照り感がなんともいえない。
なかでも私のお気に入りは"Momkey Man"で、ニッキー・ホプキンスのピアノも恰好良くて、ミック・ジャガーの犬の遠吠えのようなヴォーカルも素晴らしい。

これを機にストーンズの過去のアルバムを次々に買っていった。
『After Math』は初期のアルバムで一番好きなもの。
アルバムを通して聞くと単調な曲が続いたりして、何だかなぁと思うのであるが.....
"Under My Thumb"と"Out Of Time"の2曲がとにかく良いので。
ライブ盤の『Got Live If You Want It !』も演奏は粗いものの"The Last Time"でのミックとキースのコーラスや、"Have You Seen Your Mother,Baby,Standing Shadow?"のエキサイティングな演奏が格好良い。
『December's Children』や『Between the Buttons』は地味だけどトータル的にはまとまった好アルバム。

しかし、1968年の『Beggars Banquet』でストーンズは未知の世界に入っていく。
サウンドはアコースティック色が強くなっているにもかかわらず、ザラザラ感はより一層強調されて、ストーンズならではという音楽がアルバム全体を支配している。
1曲目の"Sympathy for the Devil"でのパーカッションから呪術的なこのアルバムの世界に引き込まれる。
暴力的な"Street Fighting Man"や妖しさ漂う"Stray Cat Blues"を経て、ラストの"Salt of the Earth"では遥か雲の上から見下ろすような気配が感じられてゾッとさせられる。

1969年に発売されたライヴアルバム"Get Yer Ya-Ya's Out"は最高のライブアルバムだ。
バンド紹介のアナウンスに続いて"Jumpin' Jack Flash"が始まると、アドレナリンが大量に分泌される。
キースのチャックベリー・フリークぶりが発揮される曲”Carol","Little Queenie"もあり、9分にも及ぶ"Midnight Rambler"の熱演も良いが、何と言ってもこのアルバムのハイライトは"Sympathy for the Devil"だ。
『Beggars Banquet』のヴァージョンよりずっとロックを感じさせるこの演奏は、新加入したミック・テイラーのギターが冴え渡りストーンズのベスト・テイクの1曲となった。

LONDON時代のストーンズはここまでである。
シングルを売らなければならなかった1960年代から、独自の音楽性を確立できるまでの軌跡は険しいものだったけどホットでエキサイティングだった。
中心メンバーだったブライアン・ジョーンズは60年代の伝説とともに死んでしまった。
その後、例のファスナー付きジャケットで話題になった"Sticky Fingers"が発売になり、私もリアルタイムで予約購入できるところまで追いつけたのであった。

続きはまた。

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コメント

ディラン、ストーンズ、H氏、楼主さま...等々、目標にすべき先輩方が元気にご活躍されていることが有り難いです(^^ゞ
"Rising Tiger オフ”(勝手に命名)ぜひとも開催したいものですね。
ではでは(・ω・)

投稿: Reザジ | 2005年12月12日 (月) 12時49分

ザジさん、私信メールを有り難うございました。
着々と赤いちゃんちゃんこが近付いてきますが、まあストーンズも元気ハツラツであることを今は慰めに…。
その内、H氏関係のネット仲間で集まりたいものですね。

投稿: 桃色吐息楼主 | 2005年12月12日 (月) 10時54分

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