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2005年7月30日 (土)

星からの悪い知らせ

096音楽シーンにおいて70年代半ばから世界的に流行したのがレゲエである。
クラプトンが「アイ・ショット・ザ・シェリフ」を取り上げてから、様々なアーティストがレゲエに注目していった。
勿論、本家であるボブ・マーリー&ウェイラーズやジミー・クリフ、サード・ワールド等ジャマイカのアーティストたちも急激に人気を高めていった。
1978年にボブ・ディランが初来日した武道館のコンサートでは「くよくよするなよ」、「天国への扉」といった曲がレゲエのアレンジで歌われたのにビックリしたものである。

77年に発表されたアルバム『くたばれキャベツ野郎』の中の1曲「マリルーとレゲエ」であのゲンズブールがレゲエを取り入れたときにはさほど気にもとめなかった。
というのもこのアルバムが巧妙に組み立てられたストーリーに基づいた、コンセプトのしっかりした作品であったからである。
79年に『AUX ARMES ET CAETERA』(邦題は『フライ・トゥ・ジャマイカ』!)を発表したとき、全編レゲエ大会になっていたのにはさすがに驚かされた。
しかもバックにスライ&ロビーを擁してのジャマイカ録音で、ここに本物のレゲエ・シャンソンが誕生したのであった。
フランス語とレゲエの相性はすこぶるよろしいようで気怠い感じがたまらない。

81年にはレゲエ第2作目の『星からの悪い知らせ』
アルバムジャケットの疲れきったようなゲンズブールの表情が抜群にお洒落だ。
繰り返し聞いていると病み付きになるような心地よい脱力感に満ちたアルバム。
この中の「TOI MOURIR(おまえは死ね)」という曲はすごい。

”おまえは俺に 洗面器と タバコ 化粧石鹸
 鏡と トイレ紙をくれる
 おまえは死ね

 おまえは俺に 帽子と 白いコロゾの櫛
 ユダヤの印のメダルをくれる
 おまえは死ね
 
 おまえは俺に 目覚ましと 雑巾、 蜜蜂の巣
 切れ目の入った パンツをくれる
 おまえは死ね

 おまえは俺に グッとシックな物
 安全剃刀と 安物のネックレスをくれる
 おまえは死ね

 おまえは俺に ポケットナイフとコンドームをくれる
 しかし俺はユビュ王ではない
 おまえは死ね

 おまえは俺に誓う 農民のラム酒だと
 飲んでみたが変だった
 おまえは死ね
 
 おまえは銃をくれない
 おまえは天国を見に行きな
 俺は一族を命令する
 おまえは死ね”
  
(対訳 : 鳥取絹子氏)

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